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石垣島の初夏を告げる伝統行事が「石垣市爬龍船競漕大会1(以下、「ハーリー」と称す)」。海の上を爬龍船に乗って櫂を漕ぎ、航海の安全と豊漁を祈願する海神祭です。
迫力ある競漕を見られる行事ですが、島にとっては100年以上の海人たちの祈願と誇りが込められた歴史のある伝統行事です。
「石垣島のハーリーは何が凄いの?」
「どこで見ればいい?」
そんな方に向けて、当記事で歴史を少しでも知ってからハーリーを見ると、より深く魅力的に楽しめます。
「ハーリー」の言い方が色々あってややこしいですが、、「海神祭」は、お祭り全体の中の船漕ぎ競漕を指しており、一般的な呼び名は「ハーリー祭」です。そのため、「石垣市爬龍船競漕大会」や「海神祭」は、基本的に「ハーリー祭」と覚えておいて問題ありません。
石垣島ハーリーを1分PVで紹介
石垣島の「ハーリー祭」とは?
結論からいうと、爬龍船と呼ばれる船を漕いで競う、沖縄各地で受け継がれてきた海の伝統行事です。そして石垣島の「ハーリー祭」は、海人たちの祈りと勝負が一体になった「海神祭」でもあります。
「海神祭」は、航海安全や豊漁を願う神事としての意味を持ちながら、地域や職域ごとのチームが本気で競い合う競漕でもあります。
会場では、船を漕ぐ人たちの掛け声、応援する人の声が重なります。見ているだけでも胸が熱くなるのは、そこに「ただの速さ比べ」ではない歴史を伝統的に受け継いでいる熱意があるからだと思います。
石垣島の「ハーリー」は、島の海の文化を間近で感じられる行事です。

「ハーリー」の歴史と意味
旧暦25月4日に行われることが多い「海神祭」ですが、この日を沖縄では「ユッカヌヒー3」と呼ばれます。
「ハーリー」の大きな意味は、航海の安全と本年の豊漁を祈願すること。海で働く人たちにとって、海は恵みを与えてくれる存在であると同時に、時に危険もある場所です。
だからこそ、海に祈りを捧げ、船を漕ぎ、地域の人々が集まる。その姿に、石垣島の暮らしと海の距離の近さが表れています。
観光として見る時も、「迫力あるレース」だけで終わらせず、祈りの伝統行事でもあることを知っておくと、「ハーリー」の見え方が少し変わりますよ。

3つの「ハーリー」会場と見どころ
石垣島の「ハーリー」会場は3ヶ所あります。
- 石垣漁港
- 白保船着場
- 船越漁港
特に石垣島で「ハーリー」を見るなら、まずは石垣漁港です。
「石垣市爬龍船競漕大会」の会場で、市街地から最も近く、多くの人で賑わっており、熱気と迫力は一番あります。
他の会場の「海神祭」の伝統のあり方や雰囲気が少し違います。
白保船着場は、地域独特の空気を感じやすく、
子どもから年配の方まで関わるあたたかさ。
「船越漁港のハーリー」は、昔の漁師の姿を伝えるような、より濃い伝統色が魅力です。4
初めてなら石垣漁港。
少し地域の伝統を見たいなら白保船着場や船越漁港。
これを基準にすると選びやすいです。

見どころ1:「御願ハーリー」
最初に注目したいのが、「御願ハーリー」です。
「御願ハーリー」は、ハーリー本来の意味を感じやすい競漕です。豊漁や航海安全を祈る行事としての性格が強く、単に順位を競うだけではありません。
会場の熱気に目が行きがちですが、「御願ハーリー」を見るときは少し落ち着いて、海人たちの表情や会場の空気を感じてみてください。祈りから始まるからこそ、その後の競漕にも面白みが出てきます。
「ハーリー」の歴史や意味を知りたい方は、まず見てほしい場面です。

見どころ2:「転覆ハーリー」
初めて見る方に特におすすめしたいのが「転覆ハーリー」です。
名前の通り、競漕の途中で船を一度転覆させ、再び起こしてから漕ぎ続けます。これが最も盛り上がります。
ただ速く漕ぐだけでは勝てません。
船を倒すタイミング、起こす動き、再び乗り込む速さ、そこから一気に立て直すチームワーク。一つでも乱れると、差が開いてしまいます。
観客として見ていても、転覆の瞬間は思わず声が出ます。「大丈夫か?」と一瞬ドキッとして、すぐに立て直す姿に会場が沸く。「石垣島ハーリー」の中でも、分かりやすく盛り上がる見どころです。

見どころ3:「上りハーリー」
ハーリーのフィナーレとして注目したいのが、「上りハーリー」です。「最後に一番強いチームを決める」ような迫力があります。
というのも、海人たちが技術と誇りをかけて競い合う、締めくくりの大きな競漕だからです。
会場の空気も、終盤になるほど熱を帯びてきます。応援の声が大きくなり、漕ぎ手の動きにも力が入る。最後の勝負に向かって、見ている側も自然と前のめりになります。
石垣島のハーリーを最後まで見るなら、「上りハーリー」は外せません。
見どころ4:「マドンナハーリー・団体ハーリー」
石垣島のハーリーは、海人だけの行事という印象を持つ方もいるかもしれません。でも現在は、女性チームによる「マドンナハーリー」や、地域・職域ごとの「団体ハーリー」も行われ、会場全体が賑やかになります。
伝統行事でありながら、今の島の人たちが参加し、応援し、楽しんでいる。その広がりも、「石垣島ハーリー」の魅力です。

観覧前に知っておきたいこと
「ハーリー」は屋外の海辺で行われるため、暑さ対策は必須です。帽子、飲み物、日焼け止め、タオルは準備しておくと安心です。
会場周辺は混み合うことがあります。車で向かう場合は、駐車場や交通状況を事前に確認しておきましょう。市街地から近い石垣漁港でも、当日はいつもと違う混雑があります。
また、開催日やプログラムは年いよって変わる場合があります。
旅行日程に合わせて観に行けるように、最新情報が分かり次第、当メディアでも随時更新しますので、チェックしてから向かいましょう。

石垣島の「ハーリー祭」でよくある疑問
まとめ|「石垣島ハーリー」は、海と生きる島の熱を感じる伝統行事
御願ハーリー、転覆ハーリー、上りハーリー、マドンナハーリー、団体ハーリーなど、見どころはたくさんあります。
賑わいを楽しみたいなら石垣漁港。
地域色を感じたいなら白保船着場や船越漁港。
どの会場にも、石垣島らしい海との繋がりがあります。
「ハーリー」を見ると、石垣島の海がキレイだけのものではなく、島の人たちの暮らしや祈りをと深く結びついていることが分かります。
石垣島の初夏に訪れるなら、一度は見てほしい伝統行事です。船が走り出す瞬間のどきどきと、会場に広がる熱気を、ぜひ現地で感じてみてください。
- 八重山漁業組合が中心になって開催される海人のお祭り「海神祭」。航海の安全と豊漁を願う「御願ハーリー」、祭りを盛り上げるために船を転覆させる「転覆ハーリー」、職業別の対抗戦「団体ハーリー」、女性だけで爬龍船を漕ぐ「マドンナハーリー」などの奉納行事です。 ↩︎
- 八重山の旧暦は、まだ時計がない時代に、自然と共生する島の暮らしに、潮の満ち引きや月の動きが農作物の生育や海の幸と直結していました。そのため、当時の正月、お盆、豊年祭などの年中行事や先祖供養のタイミングを計る基準でもあります。これを後世に継ぐためにも、八重山では旧暦を大切にしていく独自の歴史があります。 ↩︎
- ユッカヌヒーは、「四日の日」の意味。海の神様に豊漁や海上安全を祈願する日。かつては子どもたちの健やかな成長を祝う「沖縄版子どもの日」としても親しまれてきました。 ↩︎
- 日露戦争時代の石垣島に、敵艦の発見を知らせるため、宮古島の漁師たち「久松五勇士」という、たった5人の漁師たちが、小舟を漕いで石垣島へ訪れた地として、宮古と石垣を結ぶ歴史の事実を「海神祭」で讃えています。この「久松五勇士」の碑は、船越漁港の出入口の看板像として設置されています。 ↩︎
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例年、旧暦5月4日頃に開催されます。新暦の日付は毎年6月の日付で変わるため、旅行前に最新の開催日は要確認です。おおよそ3〜4週間前に最新の開催日が分かりますので、当メディアでも分かり次第随時更新いたします。