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本の話をしよう。石垣島『古書カフェうさぎ堂』を現地取材

古書カフェうさぎ堂

古書カフェで読書しつつ、まったりした島時間を過ごしたい方向け。

市街中心地からちょっぴり離れた新川地区。

のどかな場所に、最近話題になっている石垣島唯一の古書カフェを取材しました。

プロフィール

千葉 茂之(ちば しげゆき):東京にて24年間書店勤務。石垣島移住後の2017年、古書カフェうさぎ堂を開店。著書に『傷だらけの店長』(新潮文庫/伊達雅彦名義)

 

 

石垣島にはフォトジェニックなカフェが多くあり、ネットでもよく見かけます。

しかし、島内でも珍しい古書カフェは、知らない方も多いですよね?

そこで!島在住の石垣島PR情報局が、八重山のカフェ好き・本好き・うさぎ好き?の方に向けて、ローカルなカフェ情報をたっぷりとお伝えしていきます!!

「本を読みにわざわざカフェには寄らないよ…」

といった方でも、あなたの性格・好みの本を厳選紹介していただけるちょっと面白サービスも提供しています。

観光客も、島人もぜひゆっくり過ごして欲しいカフェです。

[記事内]

3万冊もある!石垣島唯一の古書カフェは「本屋さん?」

編集長 ヨギ
千葉さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

古書カフェというスタイルは島内でも少ないので、今回は古書をメインに取材させていただきます。

うさぎ堂 千葉さん
私としても、本をメインに取り上げてくださると嬉しいです。

なにしろお店に置いてある本は約3万冊ほど置いているマニアなもので(笑)

3万冊?!それは凄いですね。なぜこんなに本を置いているのですか?
お店の名前は古書カフェとありますが、位置付けは本屋でもあります。

お客様から見れば、あまり認知されていないかもしれませんが(汗)

古書カフェなのに本屋さんですか?あまりイメージはできませんが…。
うさぎ堂 千葉さん
この場合、本屋と古書カフェを分けて、ヨギさんにイメージしてもらった方が理解しやすいかもしれません。

【比較】本屋vs古書カフェ

どういったイメージでしょうか?
お話をすすめる前に、東京では古書カフェよりもブックカフェの方が馴染みやすいです。
それでは、うさぎ堂以外の古書カフェのお話をする際、ブックカフェという言葉を遣いましょう!

こちらの方が東京の方もイメージしやすいですよね?

ありがとうございます。では、続きのお話ですね。

ヨギさんがブックカフェで販売してある本を、カフェの席で読む場合、購入してから席について読みますよね?

そうですね!
これがうちのお店では、購入前に席について自由に店内の本を読むことができるんです。

多分、東京のブックカフェでも購入前に席について読めるお店はまだ少ないと思いますよ。

購入前の本を、カフェの席で読めるサービスが普通だと思っていました。
私が知るブックカフェの多くは、そういうサービスは少ないイメージです。

その点、

うさぎ堂は本を購入しなくてもカフェのオーダーをしていただければ、席に座って無償で本を読むことができます。

お客さんとしては、

カフェのオーダーはするから本ぐらい無償で席に座って読ませて欲しい気持ちもありそうですね。

石垣島の人を信用している話【マナー編】

そうですよね。こういったサービスが東京でも少ないのは、マナーが関係しています。

例えば、食事しながら本を読むと、食べカスをポロポロこぼして、本に付着する恐れがありますよね?

そうなると商品価値に影響が出てきます。自ずと購入してから席に座るのが一般的なマナーだと思いますよ。

わからないですねぇ。

なぜ、うさぎ堂はマナーと分かった上で購入していない本でも席に座って読書することを許しているのですか?

許しているのではなく、サービスとして提供しています。
この際、どちらでもいいですよ。

なぜマナーと分かった上で、席に付いて無償で読書サービスをしているのか聞きたいです。

結論から言いますと、うさぎ堂に来店されるお客様を信用する。これだけです。
信用?

たったそれだけのことですか。世の中にはマナーが守れないお客さんだっているではありませんか?

確かにマナーが守れない人がいるのは知っています。

私は本屋で24年勤めて、いろんなお客様を見てきましたが、うさぎ堂に来店されるお客様と、東京の本屋に来店されるお客様の決定的な違いが分かりました。

どんな違いが分かったのですか?

石垣島の人は穏やか【マナー編】

観光で訪れる人・島人も含めて穏やかなんですよ。

礼儀正しいし、本を読みながらご飯を食べる人がそもそも少ない。

これは東京に長らく住んでいた経験から比較ができて分かったことです。

なるほど。。

マナーを考えるよりも、お客様をまずは信じようと思ったのですね。このサービスを取り入れてどうでしたか?

取り入れて正解でした。もちろん、食事をしながら本を読まれる方はたま〜にいます。

しかし、

明らかに本土と比べてマナーを守ってくださる方が多い。これは石垣島でお店を構えたから分かったことです。

そう言っていただけると島人の僕も嬉しいです。まずはお客様を信じる。すごくその気持ちが伝わりました。
ちなみに本を眺めるだけのお客様も歓迎しております。
え〜そしたら本屋さんと変わりないじゃないですか?
はい。先ほどお伝えした通り、うちは本屋でもありますから。

買取OK!古書カフェうさぎ堂は沖縄/八重山の本が充実しています

全体的な魅力は分かりました。

うさぎ堂は本屋として、本を眺めることもできる、カフェをオーダーすれば、席についてゆっくり読書もできる。

もちろん本の購入もできる。という理解でよろしいですか?

おっしゃる通りです。ちなみに、

本の買取持ち込みも歓迎します。冊数が多い場合、私がご自宅に出向いて買取らせていただくこともしています。

これで3万冊のストックがある理由もわかりました。しかし、なぜ値段が付かない本まで買取りするのですか?
例えば、辞書のようなぶ厚い書籍は一般的に読む人は少ないですよね?

しかし、その本はもう発売されていない貴重な本だとしたらどうでしょう。

処分してしまっては、大きな損失になるかもしれません。

この書籍でしか手に入らない情報の宝を失うことになるかもしれない。

そうかぁ。

処分する人にとっては価値がなくても、その本に価値がある情報が詰まっていれば、買取る理由も分かる気がします。

まずは、買い取って欲しい本があれば気軽にご相談いただけたら幸いです。

特に沖縄に関する本の買取は歓迎しております。

本探しにお悩みの方へ。古書カフェうさぎ堂をオススメする理由

そういえば、うさぎ堂は沖縄や八重山関係の書籍が多いですね。

僕は普段から石垣島を情報収集しているので、本から情報も得ています。

しかし、知りたい情報をピンポイントで探すのに苦労します(汗)

私の経験から、お客様が探している本をチョイスすることも可能です。

以下の項目を参考に、お困りの方でしたら対応できます。

  • 読みたい本はあるが、タイトル・著者名がわからない。
  • 特に読みたい特定の本はないが、これから読書デビューをしてみたい。
  • 自分の性格・好みのタイプからおすすめの本を知りたい。
  • 目的の情報に限りなく近い本を探している等。

簡潔に言うと「本探しのお悩み解決のお手伝い」といったところです。

素晴らしいですね〜。こういったサービスは本屋さんに行っても聞いたことないですよ!
定番からニッチな本まで、お客様の悩み解決をしようと考えていたらそのようなサービスが成立しましたw
せっかくなので相談させてください!

僕はWEBで旅行目的の方向けに、石垣島を発信しているので、観光にオススメできる本を探しています。

【観光目的】八重山を深く知る3つの本とは?

八重山が大好きな人は本を読んで訪れる方もいます!

そういった方に向けて八重山の本を3つ紹介して欲しいです。

つまり、八重山関係の本を読み終えた後、八重山に訪れたくなるような本を3つ紹介して欲しいという事ですね?
はい!ガイドブックではなく、文字だけで八重山に行きたくなる本を探しています!
でしたら、こちらの3冊は観光目的の方にもオススメです。

左から順番に説明しますと、

八重山ネイチャーライフは、

八重山の自然が好きな人にこの本を手にとって欲しいです。

キャンプやイノシシ猟などを知りたい人・自然の中の暮らしに興味がある人は夢中になれると思います。

うたいつぐ記憶は、

まだ車がない時代の石垣・与那国の人の暮らしを知りたい人にオススメです。

この本を読んだ後に今の八重山に訪れると、ギャップも知れて楽しめると思います。

新南島風土記は、

八重山の歴史的概観を知るなら、この本一冊で十分に理解できると思います。

「八重山とは?」と聞かれたら、この本をオススメできます。

目的別に紹介してくださりありがとうございます。

どの本もガイドブックより、深い部分まで八重山を知ることができそうですね!

ガイドブックと本から得られる情報の違いとは?

観光目的の本は、一般的にガイドブックは写真からイメージもしやすいので行きたい気持ちになりやすいです。

しかし、

本は文字を頼りに八重山の世界を抽象的にイメージしやすくて、ガイドブックより深く情報を知ることができそうです。

あくまでも私が読んだ経験からお伝えさせていただきました。

相談された方の好みやジャンル等、あらゆる側面から相談に応じてオススメの本を紹介させていただきます。

読んだことのない本はオススメしないのですか?

読んでいない本をオススメするのは「私としては・・・」

「お勧め問題」と言って、書店員の間では議論になります。
  • 読んでなくても勧める派
  • 読んだもの以外は絶対勧めない派

私は後者です。

読んでなくても勧める派は、個人的に邪道だと思っています。

只、情報としてこれは読んでいないが評判は良いとお伝えすることはあります

確かに、

情報取集していないものをオススメしても、具体的なところを突っ込まれると詳しくオススメできないですね(汗)

ここまで取材をした感想なんですが、正直、千葉さんも本を出してみると面白いかなーと勝手ながら思いました!

【実話】古書カフェうさぎ堂の千葉さんは『傷だらけの店長』だった

私、すでに本を出版させていただいております。
これは失礼しました!著書名はなんですか?
著書は『傷だらけの店長』といいます。

本の中身は、当時身元を特定されないように、時系列は変えましたが、内容自体はほぼ事実に基づいています。

でも、千葉さんを取材しているので、身元は特定されてしまいますよ?
身元はすでにバレてますね(笑)
こちらとしては取材しやすいです。もし、よろしければ少しだけネタバレしていただけませんか?

ネタバレ!この本は「タブー」です。しかし・・・

そうですねぇ、、、

この本を出版した当時、いろんな本屋に携わっていた人から叩かれました。こんな本を出しやがって!という風に。

それはどうしてですか?!
当時、本屋の業界ではタブーな内容の本を出版している人があまりいなかったのです。

私が傷だらけの店長を出すまでは…

つまり、本屋の実情を赤裸々に書いた本ということでしょうか?
多分、そうなります。

この本を出版した年が平成22年でしたが、本屋に携わっている人が本を出版するのは普通にあります。

しかし、それは表向きの内容が一般的です。

では、この著書は・・
私の場合、本屋の店長を勤めていながら、本屋の実情を赤裸々にした張本人でもあります。
なぜ、タブーと分かった上で出版されたのですか?
それは・・・
気を悪くさせたなら申し訳ございません。
いえ、まだこの本を出版した理由をお話するのは、別の機会にしましょう。

時期がくれば、石垣島PR情報局で続きのお話ができるかもしれません。

分かりました。その時は、全国の方に発信して良いと思えたら、ぜひ取材の続きをさせてください。

 

古書カフェの今後の予定と「うさぎがいない理由」

うさぎ堂なのに、飼育はされていないのですか?
これ、ものすごく聞かれる質問です。純粋にうさぎが好きでして、そこから店名の由来がきています。

今後の予定として、うさぎを店内で飼育するかどうかは前向きに検討しています。

他にも予定しているものはあるのでしょうか?
コロナが去った後に、ポイントカードや割引に繋がる券なども作ることも考えています。

今後も本の買取はしつつ、より多くの商品を店内にて随時、取り揃えていきます。

メニューに関しては、季節事に飽きないよう少しずつ変えていますので、食事も楽しんで頂けると思います。

現時点でお得な情報などもありますか?

【特典あり】セット注文+店主のサイン??

基本的にホットサンドとお飲み物のセット注文されたお客様に50~100円割引対応をさせていただいております。

又、先ほどお伝えした傷だらけの店長を当店でお買い上げいただけますと、サイン入りで提供できますよ(照)

そういえばこの前、石垣島の古本屋で、私のサイン入りの著書が売られていてかなりショックでしたね・・・
・・・
くっ…サインしたものが売られていると悲しいです。。なんで…
これは、、今でも傷だらけの店長だな。。

基本情報

運営方針

お客様に喜んでいただける商品とサービスの提供に誠心誠意努める・地域の方々に気軽に立ち寄っていただける街のスポットとしての地位を確立する。

カフェの基本情報

  1. 名称/古書カフェうさぎ堂
  2. 営業時間・定休日/10:00~19:00・毎週水曜日
  3. 予算/300~1000円
  4. 支払い方法/現金・paypay
  5. 無料駐車場/5台可
  6. 〒・住所/907-0024・沖縄県石垣市新川2370-3-1F
  7. Wi-Fi・席数/なし・8席(コロナ対策で席数は縮小中)禁煙
  8. 食事カテゴリー/軽食(サンド・ドリンク)
  9. 客層/地元の人・観光客は半々。お子様も含め、20代からご年配の方まで来店されます。

古書の基本情報

  1. スタイル/古書販売&カフェ
  2. 取り扱いの古書/主に沖縄・八重山関連書・人文書・小説・文庫・新書・児童書
  3. 特典/店主の著書をお買い上げくださった方には本にサイン記入します。
  4. 通販/店内にない古書や探している古書のお取り寄せをします。
  5. サービス/探している本を見つけるお手伝いをします。
    例)昔読んだタイトルも著書も忘れた本でも探します。
  6. 電話番号/090-7013-0731
  7. HP/https://ishigakijima-usagidou.business.site/

場所/GoogleMAP

最後に

この記事を読んで、古書カフェうさぎ堂へ、ぜひ訪れてみたい!と思っていただけた方もいるのではないでしょうか?

今回の記事は、「古書の魅力と千葉さんの本に対する想い」をPRさせていただきました。

そもそも、これまで本を培ってきた知識を活かして、石垣島へカフェを営みながら移住に成功されている時点で凄いと思います!

次回は、移住者視点の記事も取り入れていこうと思いますので、今後もお楽しみください♪

※本記事は現地で取材した時点の情報であり、正確性を保証するものではございません。最新の情報はポットの連絡先までお問い合わせください。

3件のコメント

興味深い記事に感謝です!!!

自身が書店営業をしていた頃にとてもお世話になっていた某書店の博識で親切な店長の千葉さんが石垣島に!そして某大型書店の人文担当の書店員さんが沖縄の那覇に!それぞれユニークな古本屋さんを営まれていることに、ものすごい衝撃と感動をおぼえました。千葉さんがお元気でご活躍されていること、何よりです。本まで上梓されるとは凄いなぁ!心からのエールを送ります\(^o^)/

魚住様。
千葉さんに、返信内容を知らせた結果、下記のようなコメントをいただきましたので、画像を貼らさせていただきます。

千葉さんはとても喜んでいた様子でした。
一応、Twitterの連絡先だけでも載せておきますね。
https://twitter.com/ineverfoget4

こちら、対応はしなくても大丈夫です。私が勝手に貼りましたのでお気になさらずに。

石垣島PR情報局|編集長 與儀(よぎ)

魚住様。
石垣島PR情報局|編集長の與儀(よぎ)です。

このコメントを千葉さんに見せたら大変喜ぶと思います^^
私もよく、千葉さんの作ったサンドと珈琲を飲食していますが、とても美味く頂いています。

今後とも古書カフェうさぎ堂と石垣島PR情報局をよろしくお願いいたします。

石垣島PR情報局|編集長 與儀(よぎ)

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編集長 與儀(よぎ)地域WEBマーケター
石垣島PR情報局の編集長を勤めている與儀(よぎ)貴志と申します。 石垣島の全ての魅力を石垣島PR情報局のスタッフが現地人の視点からお伝えしております。当サイトで紹介してほしいお店、観光地などあれば取材させていただきます。 お気軽にご相談いただけますと幸いです。